高難度化する一級建築士製図試験(A4判14頁)
一級建築士製図試験は難しくなりつつあると言われ続けてきましたが、どこがそうなっているのか、具体的に検証しました
製図試験のみの合格率は以前より上昇したため、その難易度は低くなったかのように思われがちですが、問題の内容は学科同様、着実に高度化しています。条件の曖昧化や、構造、設備の指定が緩められたことにより、許容される解答パターンが増えており、合格する案を判断することが非常に難しくなっています。これは、平成27年試験までの設計条件の変遷を検証し、その読み方の指針を示したものです。
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約700KB(PDF)- 内容目次
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- 製図試験の過去における流れ
- 1. 過去15年間の製図課題
- 2. 高難度化における質の変遷
- (1) 合格パターンと許容範囲
- (2) 高難度化の基本的要素
- 3. その他の傾向
- (1) 課題におけるコミュニティセンター
- (2) 予想外要素
- (3) 記述要求の増大
- 平成21年の改変
- 1. 改変の概要
- 2. 平成21年本課題「貸事務所ビル」の出題状況検証
- (1) 出題形式の変更
- (2) 採点の方法
- (3) シンプルな用途
- 3. 平成21年の高難度な新傾向
- (1) 言葉による指示条件
- (2) 頚木(横串)となる条件
- (3) 相反する条件
- 4. 平成21年と22年の比較
- (1) メインテーマと第2、第3要素
- (2) 図面および記述構成
- (3) 構造
- (4) 設備
- (5) 主な動機
- (6) 難易度の変化と今後の展望
- 5. その後の展開
- (1) 平成23年
- (2) 平成24年
- (3) 平成25年
- (4) 平成26年
- (5) 平成27年
- 6. 何のための高難度化か
- 改訂履歴
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- 2016-07-16 改訂
- 平成27年の試験内容を加筆
- 2014-10-29 改訂
- 平成26年の試験内容を加筆